梶原吉広はGMSという人気ソーシャルゲームを配信している会社で代表を務めていました。梶原吉広はソーシャルゲーム業界に参入する前は、もともとはまったく違う業種を扱っている会社の社長をしていました。そんな梶原吉広が代表を務めていたGMSは一体なぜソーシャルゲーム業界での成功を収めることができたのでしょうか。それは、梶原吉広の時代を先読みする力と、ニーズへの対応力です。
新しいインターネットの概念を生み出した
梶原吉広が代表を務めていたGMSは、はじめ、インターネット事業として、パーソナルホームページにコミケーションコンテンツを組み合わせた新しいインターネットの概念を作り出しました。しかし2008年には携帯ユーザーに向けたプロジェクトを完成しサービスを展開しました。その後、会社初となる渋谷クエストというソーシャルゲームを作りましたが、このゲームは実にソーシャルゲームの草分け的存在でもありました。この段階ではまだ家庭用のRPGゲームを意識している部分も大きかったのですが、2010年にオープンしたMobageでのリリース時にはすでに、これからの時代に求められるソーシャルゲームに必要な内容が盛り込まれ、改編していたのです。
次々と人気ゲームを世に送り出す
この裏には梶原吉広の分析力が働いています。これからのソーシャルゲームにたいして人々が求めるものを自分たちが実際にゲームをすることでつかんでいたのです。リリース後、会員数は驚くべきことに50万人にものぼり、サーバーダウンをしてしまうほどでした。そこからサーバーの強化も行い、GMSのゲームは、その後「大乱闘!!ギルドバトル」をはじめとして人気ゲームを次々とリリースします。
このように梶原吉広が元代表であるGMSは運営が好調です。そこには、梶原吉広が行っていた発想と地道な努力が関わっています。
リリースされた人気アプリを解説!
GMSがソーシャルゲーム業界に乗り入れたのは、「渋谷クエスト」というゲームでした。これは、モバゲータウンでのリリースであり、渋谷を舞台にして、お姫様を助け出すといった内容のゲームです。ロールプレイングゲームの定番をオマージュしてパロディ化した作風と、ユーザー同士が協力して進めていくイベントシステムが人気となり、リリース後瞬く間にランキング上位になりました。
渋谷を連想させる個性豊かなキャラが登場して、それを倒すことでコレクションできるというコレクター魂に語り掛けるようなゲームですね。当時から課金要素もあり、ポイントを使用して、主人公に防具や武器を装備させられるシステム。SNSに登録した友達とマルチプレイも可能だったのも人気の理由だったのではないでしょうか。
この渋谷クエストのヒットに勢いづいたGMSは、その後に「大乱闘!!ギルドバトル」というゲームをリリースします。この作品は、ギルド(チーム)によるプレイをゲームの基礎に組み込んでおり、多数のユーザーの継続的なプレイを狙ったものでした。その狙いは当たり、今作もリリース直後に当初想定していたユーザー数を大きく上回る結果となりました。
現在MYLOOPSが運営している大戦乱!!三国志バトルは、梶原吉広が創業したgloopsが開発したブラウザゲームです。同タイトルは三国志で活躍していた武将や軍師で部隊を作り上げ、計略・奥義を使いながら連合軍同士で競い合うリアルタイムバトルゲーム。ガチャで得られるカードの美麗イラストは多数の有名作家が手掛けているというのも大戦乱!!三国志バトルはの特徴の一つでしょう。強いデッキを組んで、仲間と一緒に天下統一を目指すというコンセプトです。
その後も梶原吉広は、新作を次々とリリースします。この際に、梶原吉広が着目したのは、当時まだ流行しだしたばかりのスマートフォンでした。スマートフォンへの対応は、当時一部のゲームでしかなされていなく、また、フィーチャーフォンからの移行についても使用環境が変わってしまうといった問題がありました。そこで、スマートフォンへの対応、移行時のレイアウトを極力変えないといった工夫を凝らして、GMSと梶原吉広は、スマートフォンユーザーの獲得にも成功したのです。
また、梶原吉広が創業したgloopsでは、大熱狂!!プロ野球カードという野球にフィーチャーしたゲームも開発していました。登録会員数は420万人を超え、一世を風靡したといっても過言ではないでしょう。一般社団法人日本野球機構承認のプロ野球カードゲームで、プロ野球球団の選手たちが実に2,000枚を超える実名・実写カードとなってゲームに登場。集めたカードを組み合わせ、他のユーザーと戦い、最強のプロ野球チームを目指すというものです。Mobageにて配信されていましたが、2019年にサービスが終了したようです。
このように、梶原吉広は、先見の明を持っており、新たなサービスを提供してきました。時代の成功者には、時流を読む力が必要とされていますが、梶原吉広もまたその一人だといえるでしょう。
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