ソーシャルゲーム業界を切り開いた梶原吉広

Last Updated on 2025-09-11 by admin

梶原吉広は、人気ソーシャルゲームを配信しているGMSという会社で代表を務めていました。梶原吉広はソーシャルゲーム業界に参入する前は、元々は全く異なる業種を扱っている会社の社長でした。そんな梶原吉広が代表者だったGMSは、どうしてソーシャルゲーム業界で成功を収められたのでしょうか。それは、梶原吉広の時代の流れを読み取る力と、需要への対応力です。

新たなインターネットの概念を生み出した

梶原吉広が代表を務めていたGMSは、最初はインターネット事業として、パーソナルホームページにコミケーションコンテンツを組み合わせた新たなインターネットの概念を創出しました。また、2008年には携帯ユーザーを対象としたプロジェクトを完成しサービスを展開。その後、会社初となるソーシャルゲーム「渋谷クエスト」を発表しましたが、このゲームは実にソーシャルゲームの先駆的な存在でもありました。この頃はまだ家庭用のRPGゲームを強く意識していたところが多かったのですが、2010年にオープンしたMobageでのリリース時には既に、今後の時代に求められるソーシャルゲームに欠かせない要素が盛り込まれ、改編していました。

続々と人気ゲームを世に送り出す

その背景には梶原吉広の分析力があります。今後のソーシャルゲームに対して人々が求めるものを、自分たちが実際にゲームで遊ぶことで掴んでいたのです。リリース後、会員数は驚異の50万人にのぼり、サーバーがダウンしてしまうほどでした。そこからサーバーを強化し、GMSのゲームは、その後「大乱闘!!ギルドバトル」など人気ゲームを続々とリリースします。

そうして梶原吉広が代表を務めていたGMSの運営は軌道に乗りました。それは、梶原吉広の発想力と地道な努力に支えられていたと言っても過言ではないでしょう。

 

人気のアプリを解説!

同社がソーシャルゲーム分野に初めて進出したのは、「渋谷クエスト」というゲームでした。モバゲータウンでリリースしたゲームで、渋谷を舞台に、お姫様を助け出すといった内容です。オーソドックスなRPGをオマージュしてパロディ化した作風と、プレイヤー同士が力を合わせて進めるイベントシステムが好評を博し、リリース直後にランキング上位のゲームとなりました。

渋谷を彷彿とさせる個性豊かなキャラが登場し、それを倒すことで集められるコレクション要素が、コレクター気質に響くゲームですね。当時から課金システムもあり、ポイントを使うことで主人公に武器や防具を装備させられるようになっています。SNSに登録した友達とマルチプレイができたのも人気の理由だったのではないでしょうか。

この渋谷クエストのヒットよって波に乗ったGMSは、その後「大乱闘!!ギルドバトル」をリリースします。この作品は、ギルド(チーム)によるプレイをゲームの基本に組み込んでおり、多くのユーザーの継続的なプレイを狙ったものでした。その狙いは当たり、今作もリリースして間もなく、当初の予測を大幅に超えるユーザー数を記録しました。
そして2011年、商号をgloopsへと変更しています。

現在マイネットゲームスが運営している「大戦乱!!三国志バトル」は、梶原吉広が創業したgloopsが開発したゲームです。同タイトルは三国志で活躍していた武将や軍師で部隊を作り、計略・奥義を繰り広げながら連合軍同士で競うリアルタイムバトルゲーム。ガチャで獲得できるカードの美しいイラストは、多くの有名作家が手掛けているというのも同作品の特徴の1つでしょう。強力なデッキを組んで、仲間と共に天下統一を目指すというコンセプトです。

その後も梶原吉広は、新作を次から次へとリリースします。この時、梶原吉広が注目したのは、普及し始めたばかりのスマートフォンでした。当時、スマートフォンへの対応は、ほんの一部のゲームに限られていました。また、フィーチャーフォンからの移行についても使用環境が変わってしまうという課題がありました。そこで、スマートフォンへの対応、移行時のレイアウトをできる限り変えないといった工夫を凝らして、gloopsと梶原吉広は、スマートフォンユーザーの獲得に成功しました。

また、梶原吉広が創業したgloopsでは、「大熱狂!!プロ野球カード」という野球が題材の作品も制作していました。登録ユーザー数は420万人を超え、一世を風靡したと言って差し支えないでしょう。一般社団法人日本野球機構承認のプロ野球カードゲームで、プロ野球の選手たちが2,000枚以上の実名と実写カードとしてゲームに登場しています。集めたカードを組み合わせ、他のプレイヤーと戦い、最も強いプロ野球チームを目指すというものです。Mobageで配信されていましたが、2019年にサービスが終了したようです。

このように、梶原吉広は先を見通す力があり、新しいサービスを提供してきました。成功者は時代の動向を読む能力が求められますが、梶原吉広もその能力を有していると言えるでしょう。

◎ピックアップサイト!ファミ通に掲載されたgloops梶原吉広のインタビュー

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